女若頭への愛の償いⅠ

第6章 /傍に居る。

『狂気?』

『あぁ。それは龍架から聞け。』

そう言って道弥は仕事に戻った。

end


まただ。
お母さんと龍夜が死ぬところ。

私は何も出来ない。無力。

「そうだ、お前は無力だ」

『わた、しは』

悪夢を見ると必ず狂気が出てくる。

「狂気を放てば全てを守れるぞ」

『いやっ』

おねが、い。死なないで、いやっ
やだっ、1人、しな、い、で

『いやあぁぁぁぁぁぁ』

『龍架!!龍架しっかりしろ!!龍架!!』

『龍架さん!!』『龍架ちゃん!!』『龍架!!』

『いやっいやっ、死な、うぅ、ヒックない、で 、おか、さん、龍夜、グスッおね、うぅ、ふっ、がい』

『大丈夫だ。死なない、俺達は死なない。
ずっと傍に居るから。』

『ふぇっ、お母さん、龍夜ぁ、ヒック、うぅ』

『大丈夫だ。』

斗亜が抱き締めて背中を撫でてくれる。
皆も居る。涙で視界が霞んでよく見えない。

私が落ち着くまで、斗亜はずっと抱き締めて背中を
撫でてくれていた。

『落ち着いたか?』

私は頷いく。

『ごめん、なさ、い』

『何がだ?』

『迷惑、かけ、ちゃった。』

私は斗亜の胸に顔を埋めながら言う。
斗亜は頭を撫でてくれる。

『大丈夫ですよ。』『迷惑なんて思ってないよ。』

『そうだぞ。気にするな。』

『ありがとう。』

バンッ

『『龍架!!』』

『龍仁!!龍牙!!』

私は斗亜の腕から抜け出して、龍仁と龍牙に
抱き付いた。

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