女若頭への愛の償いⅡ

第10章 /挨拶

『ん…あ、さ』

私はもそもそと動いて龍夜の腕から抜け出した。
ベッド脇に腰掛けて立ち上がろうとすると
後ろからくんっと髪が引っ張られる。

後ろを振り向くと上半身裸の龍夜がうつ伏せで
枕に顔を埋めて私を見ながら髪を引っ張ってる。

『おはよ、龍夜』

『ん、どこ行く。』

『リビング、朝だし』

すると龍夜は私の腕を引っ張って首筋に顔を埋めた。
そういえば龍夜は朝が弱いんだっけ?

『龍夜、お腹すいた?』

『ん、』

私は龍夜の頭を撫でながら聞く。

『じゃあ、作るから退いて』

『龍架が行くならいい…』

大きい子供みたい、

『龍夜も起きればいいよ…』

『やだ』

やだ、だって可愛い‼

色んな手を使ってやっと龍夜の腕から抜け出して
顔とかを洗って服を着替えた。

今はキッチンでご飯を作ってる。

ガチャ

龍夜が風呂上がりなのか上は裸で髪を拭きながら
こっちへ来た。
私を後ろから抱き締めてくる。

『服着なよ、あったでしょ?
風邪引くよ?』

『龍架が暖かいから平気』

なにそれ…
いっこうに離れない龍夜をくっつけたまま料理を
再開した。

『今日、本家行くでしょ?』

『あぁ、親父に挨拶しねぇとな』

『ふーん』

すると龍夜が私を抱き上げて片付けてあるところに
私を座らせた。
まさか……いやだよ

『りゅ、龍夜?』

『今すぐ龍架の中に突っ込みてぇ』

だからそういう事を言うなっ‼

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