女若頭への愛の償いⅡ

第12章 /初恋の人

『ん……まぶ、し』

私は鳥の鳴く声と眩しさに目が覚めた。

『起きたか?』

『こほっこほっ』

声を出そうとすると、喉がカラカラで声が出せなかった。

『あぁ、啼かせすきだな。
水持ってくる。』

いらぬ一言を言って、龍夜はベッドから降りて
冷蔵庫から水を持ってきた。
私は起き上がろうとすると、龍夜が背に腕を回してくれて、口移しで水を飲ました。

『龍架、仕事だけど大丈夫か?』

『ん、平気。』

龍夜は、衣装部屋に行ってスーツに着替えて出てきた。

『行ってらっしゃい。』

『あぁ、行ってくる。』

龍夜は、触れるだけのキスをして仕事に行った。

はぁ、腰痛い。

私はシャワーを浴びて、着替えてリビングに行った。

『そっか、翔夜達は学校か。』

庭では祈夜と昂遊が遊んでいて、輝龍と朶由が庭の芝生に座っていた。

私は気分転換をしようと思い、屋敷の外に出た。

『神楽?』

私はいきなり名前を呼ばれて振り返った。

『誰?』

そこには知らない男。

『えっと、覚えてないか?
大久保 聡って言うんだけど。
小学校が同じだった、』

さとる?そんなやつ居たか?
大久保 聡…

『あぁ、聡君か。』

思い出した……聡君ね、私の初恋の人。
小学校が同じで中学に上がる頃、転校したんだっけ。

聡君は顔のパーツが整ってる男。
背も高いし、モテるだろう。

『久しぶりだな。
元気だったか?』

『あ、うん。
元気だよ。』

『何か雰囲気とか喋り方変わったな。』

聡君は私に近付いた。

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