女若頭への愛の償いⅡ

第11章 /二人きり

『りゅ…か……りゅう、か、龍架』

『んっ…』

目を開けると龍夜の顔が目の前にあった。

『起きたか?』

『ん…もうちょっと…』

龍夜は肩肘をついて私を見る。
私はまだ寝たくて、龍夜の胸に顔を埋めた。

『気分転換行くんじゃないのか?』

気分転換?

『あっ‼行く‼』

その言葉を聞いて私は飛び起きた。
龍夜はフッと笑って私の後頭部を掴んで自分の方に引き寄せてキスをした。

『翔夜と秀夜にご飯…』

『あぁ、それならさっき尋達が食わせてたぞ。』

『え…秀夜離乳食食べたの?』

秀夜が…?

『あぁ、尋が何か言ったら食ったぞ』

『尋が…そうよかった。』

私達は起きて支度をして、ご飯を食べた。

『尋達、翔夜と秀夜お願いね?』

『あぁ、楽しんで来い。』

『『まぁ、ぱぁ』』

二人が腕をのばしてくる。

『クスッ行ってくるね。
危ないことしちゃダメよ。ちゃんと言うこと聞いてね?』

『『あい』』

翔夜と秀夜は片手をあげる。

『クスッ行ってくるね』

龍夜の車に乗って出発した。

『どの行くの?』

『あー、どこ行きてぇ?』

決めてないんだ…

『どこでもいいよ?』

『それ困る。』

『じゃあ……海、海がいい!』

『まださみぃぞ』

『龍夜が初めて連れてってくれた、場所だから。』

私と龍夜が付き合った頃初めて連れてってくれた
場所が海だった。

『覚えてたのか』

『当たり前だよ。龍夜の事なら何でも覚えてる。』

『フッそうか』

それから一時間くらい走って海についた。
そこは何も変わってなくて5年前と同じだった。

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