彼がネクタイを緩めたら1st㊤【完】

私の選んだオトコ


「くうっ……!!!」



結局時間内にロッカーに戻ることは出来ず。


全ての業務を終えてドキドキしながら携帯を開いたけれど、那智さんからのメールは来ていなかった。



「どうしたの、やえっち。突然うなり声上げたりして」



日菜子さんがクククと笑いながら私を振り返る。



「や、いや、あの、メールが来てなくて……それでつい」

「彼氏?」

「え、あ、はい……」



日菜子さんは多分まだ私がトモキと付き合ってるって思ってる。



別れたって言うのは簡単だけど、さすがに常務の那智さんとお付き合いしてます、とは口が裂けても言えない。



っていうか、この付き合いのことは社内の誰にも言えない。


0
  • しおりをはさむ
  • 17974
  • 2450
/ 474ページ
このページを編集する