彼がネクタイを緩めたら1st㊤【完】

迷走して、すっころぶ!


「さっき、顔色が悪いなって思ったんだけど、気のせいじゃないですよね。食堂の人にも言われてたし」



そうね、自分で鏡見ても思ったよ、顔色がよくないって。



「少し休んだほうがいいんじゃないかな」



わかってるよ、そのつもりだよ!!


だけどさ、その原因のあんたに言われたくないよっ!!!



文句を一杯飲み込んで、私はすうっと息を吸って顔を上げた。



「大丈夫ですから!」

「やっぱり、顔色が悪いね」



じっと私を見つめる彼の瞳と目が合った途端、泣きたくなった。





この人、私のこと、一社員として見て、なおかつ本気で心配してるっぽいって。


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