俺様とネコ女

【short short story】




「起きてー。ショッピング行くよー」


大きなベッドの右半分で眠るコウ。

声をかけても、肩をゆすっても、全く起きる気配がない。


急に不安になり、布団の中に手を突っ込んで、鼓動を確認。

うん。

動いてる。


「死んでねえよ」

「もう、起きてるなら返事くらいしてよ」


ウリウリと、毛布を引っ張ると、強い力で一気に奪われる。


頭まですっぽりかぶり、ごろん、寝返りを打ち背を向けられた。


「もう、約束したよね。ランチして、ショッピングしようって言ったよね」

「いつものように引きこもっとけ」

「だめ。今日は出かけるって決めてるから」

「寒い眠い無理」

「やや、コウくん。もうお昼だから」


そりゃ、家が大好きだけど。

いくらでも家で過ごせるけど。


でも今日は外出モードなのだ。


セールになったら買うって決めてた、あのアウターを絶対買うの。

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