俺様とネコ女Ⅲ SS追加

⑤おまけ /俺様とネコ女たちの ~5years later~



ここはとある閑静な住宅街。


降りしきるような蝉の鳴き声しか聞こえない。


まだ、朝の7時だというのに日差しは強く、今日も暑い一日になりそうだ。


6軒の一戸建て住宅が並ぶそこは、どの家も築年数が浅いことが容易に推測できる。


そのうちの1軒が一際目立って目を惹かれる。


道路に面した南向きのその大きな家は、まるで『どこかのハウスメーカーのモデル住宅か』と見紛うほど、モダンでスタイリッシュな外観だ。


外壁は黒一色。

太陽の光りを有り余るほど受けるであろうガルバリウム鋼板製のシルバーの屋根には、
全面を覆うほどのソーラーパネルが設置してある。


ガレージには黒いBMW

小さな赤のミニクーパー・・・は、左の後ろが少しへこんでいる。
ナンバーの”50”は、何か意味があるのだろうか。

その脇に、ジュニアサイズの黒いマウンテンバイク

その横に、鮮やかなブルーの三輪車


玄関先に、黒い髪のよく似た親子が、大きな荷物を足元にいくつも置いて、同じように腕を組み壁にもたれている。


そこに、
一台の白いハイブリッドのミニバンがやってきて、ゆっくりとスピードを落とし、静かに停車した。


腕を組んでいたコウは、ダルそうに玄関を開けた。


「ここ!

来たぞ!」


「フランスー!」

中からその小さな体には不釣合いの大きな浮き輪を抱えて、男の子が飛び出してきた。


「カナ!待ちなさい!」


こころが、その少年を追いかけて家から出てきたところで、ちょうどミニバンのスライドドアが開き、小さな女の子と美咲が出てきた。

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