誰にもダンスに誘われないレイチェル。婚約者も決まらず、求婚者もいない中、現れたのは二人の男性。初恋の人と、悪辣な策で婚約しようと企む人だった。

レイチェルはいつもダンスに誘われない壁の花であった。

兄の友人フィリップに好意を寄せっているが、フィリップは王女と婚約が噂されている。

フィリップを見つめながら、辛い夜会を過ごしていた。

そんな時、レイチェルとの婚約を望む、マシューの策略で公開プロポーズが行われた。

公開プロポーズとは、お互いに思いあっているのに親に認められない場合に行う。

周囲に祝福されることで、親公認の恋仲になり婚約を調えるという、古来の伝統儀式だった。

しかし、レイチェルは、マシューと愛し合っている事実はなかった。

子供の頃からフィリップが好きだったからだ。

しかし、マシューはレイチェルと恋仲であると嘘を並べる。

マシューと婚約するか、周囲に避難されても婚約を拒否するか悩んでいた時だった。

フィリップが救世主となって、レイチェルとマシューの恋仲を否定してくれたのだった。