じょうろ と バスケットボール【完】

合宿―前々日―





お盆を過ぎて、夏休みは残り10日となった。


毎日晴天続きだから植物に水は欠かせなくて、園芸部員は一日も欠かす事なく、学校に通っていた。


お陰で花達は枯れる事なく、元気に育っている。


私は当番を終えてからも、学校に様子を見に来ていた。


その序でに体育館を覗く事も、あったけど。


それは1度だけ。


と言うのも、お盆の8/13~8/18迄はどの部活も休みだったから。


そのたった1回も、空井くんに声を掛けることも出来ず、彼のバスケをしている姿を陰から見ていただけ。


だって、声なんて掛けられない。


あの当番をしていた日々だって、彼から声をかけられて会話が成り立っていたようなものなのだから。


自分から声をかけるということが、こんなにも勇気を必要とするなんて、思いもしなかった。



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