じょうろ と バスケットボール【完】

当番―7日目―






今日で当番も最後……か。


昨日までは足取りも軽かった通学路の道を、鉛でも引きずっているのかと思うように、足を引きずるようにして歩いていた。


明日からは、また夏休みの日常に戻る。


寝坊してもいいし、一日中家の中で過ごしてたっていい。


あ、青葉と映画に行く約束だってしている。


学校は登校日迄行かなくていいんだ。


楽しいことだけ考えたくて、無理矢理笑顔を作ってみる。








……馬鹿だよね。


溜め息がこぼれた。


気になって仕方ないくせに、わざと考えないようにしている。



空井くんのこと。






あれから―――――、


空井くんの姿を見ないまま、時間が過ぎていった。


郷原さんと一緒に行ってしまった時、空井くんをわざと見ないようにして当番の仕事を続けた私は……、


偶然居合わせた庄司くんが、水撒きや肥料をやるのを手伝ってくれるのに甘えて、


他愛のないおしゃべりをしながら……、









結局、私の頭の中を占めていたのは、空井くんと郷原さんのことばかり。







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