朱龍Ⅱ【完】

~文化祭ッ!~ /*five~自由人




仲よさ気に笑い合いながら廊下を歩いている一際目立つ集団。


それを薄暗い物陰から冷たい目で見ている男がいた。





ブー…ッブー…ッ


その時、男の携帯のバイブが鳴る。



男は尚、集団に目を向けたまま電話に出た。





“…なに”



〔はぁ?まったく…お前はもしもし、すら言えねぇのかよ…〕


文句を言う電話の相手の声を聞いた瞬間、男は露骨に顔を歪める。




“うるさいな。で、どうしたの”



〔ハッ!言わなくても分かってるクセに。どうだった?姫さん〕


男はあぁ…と溜め息混じりに呟く。



その視線の先には遠目に見えるあの集団。


しかし、完全に見えなくなってしまった。



男はその集団の向かった方向とは反対に歩き出す。



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