永遠とは、その瞬間を切り取って忘れない事

非常灯

等間隔に灯るオレンジ色の淡い光

余り寝てないと言って君は寝始めてしまったね
しかも、僕の左肩に頭を乗せて

起こしてしまわないかと、身体が妙な緊張感を持って強張った
自分でもうるさく感じる鼓動

君に聞こえてしまわないか、起こしてしまわないか
そんな事を考える度に、鼓動が加速していく錯覚

心臓が右側にあったら、もう少し早く落ち着けただろうか

時間の経過と共に弱まる鼓動とオレンジ色

君の香りと体温と淡いオレンジ色が心地よく
左肩は優しさの集合体と化した

オレンジ色の夜は教えてくれた

永遠とは
時間の経過ではなく
一瞬を切り取って忘れない事だと

少しずつ力を無くしていくオレンジ色は
今にも消えてしまいそうだった

真っ暗になる直前に

僕は君のおでこに口づけをした

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