パズルピースが帰るまで……

作者明智 颯茄

 親友、同僚、元同僚、パパ友、担任教師と保護者、従兄弟、講師と生徒……etc。
 そんな複雑でバイセクシャルな関係の男たちには、守るべき女がいたのだ。

 例えば、自分がある女の背後に立っているとする。

 だが、その女はまったく気づかない。

 それではと思い、さらに近づいてみる。

 それでも、気づかない。

 次の手を打ち、顔をのぞき込んでみた。

 すると、その女は自分にやっと気づいた。

 だが、部屋を照らす灯りには、自分の影は映し出されていない。

 最初は違ったのだ。

 しかし、ある事件が起きて、こうなってしまった。

 この物語は、その原因へとさかのぼる話だ。


 親友、同僚、元同僚、パパ友、担任教師と保護者、従兄弟、講師と生徒……etc。

 人生を本気で生きる男たちの関係は、それぞれ深く複雑に入り組んでいる。


 仕事と妻子。それを支え、それに支えられながら迎える、昼下がり。

 桜舞う季節の中で、男同士職場で、妻に内緒のいけない情事、キスが始まる。


 知らない人同士が、よく知った仲であったり、男たちの話している内容が支離滅裂のようにも思えるが、最後に必ず納得できる物語。


 不誠実、不道徳、背徳感、そんな言葉は、この男たちには存在しない。妻に内緒で、キスのリレーが進んでゆくのに……。


 さて、男9人が巻き起こす、魔法のように不思議で、世界で1つしかない宝石のように素敵なラブストーリーの結末とはいかに?

 しかも、男たちには守りたいではなく、守るべき女が1人いた。その女とは一体何者なのか?


 *この作品は、小説家になろう、エブリスタ、アルファポリス、カクヨムにも掲載されています。