BABY BLUE ㊤【完】

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「相原さん」



「はい?」



古文の予習の手を止めて、わたしの前に立った男子の顔を見上げた。



「えーと……あの、さあ」



「うん。何?」



表情を確認した時点で、用件はわかったけれど、一応続きを待つと。



「その……相原さんって、つき合ってる人いるの?」



出てきたのは、予想どおりの質問。



やっぱり、ね。



いつものように、そう心の中で唱えてから。



「いるよ」



なるべく、感情を込めないように、あっさりと返す。

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