BABY BLUE ㊤【完】

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「…………」



玄関のドアを開けるなり、楽しそうに話してる、お母さんと大ちゃんの声。



多分、リビングから。



立ち止まって、少し耳を凝らすと、想子も会話に参加しているのがわかった。



普通でいられる自信もないし、普通でいたくもない。



声をかけずに、階段を上ろうとしたときだった。



「ああ、夢子」



「……ただいま」



リビングから顔を出したのは、大ちゃんだった。

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