BABY BLUE ㊤【完】

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「貴くんは、後の方に出るの?」



「うん。メインだから、最後みたいだよ」



「わあ、すごいんだ」



おいしくもまずくもない、ウーロン茶を飲みながら。



わたしは、目の前の他愛のない会話を、ぼんやりと聞いていた。



「ね?夢ちゃん」



「えっ?」



反射的に、顔を上げた。



「貴くん、人気ありそうだよね?」



「さあ……どうだろうね」



わたしだって、バカじゃない。



ふてくされた態度を取ってたら、面倒がられるのは、わたしの方。



それくらいのこと、わかってる。

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