BABY BLUE ㊤【完】

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「想子は?」



帰宅後、きっと互いに接触を避けていた、昨日に続いて。



今朝も、ダイニングに想子の姿はない。



「想子、今日は委員会とかで、だいぶ前に出たわよ。大ちゃんとも、別みたい」



「……そう」



お母さんの言葉に、感情を抑えるのに必死だった。



どうせ、まだ伝えていないはず。



せめて、誠意くらいは、大ちゃんに見せてあげてほしいのに。



と。



「何?」



お母さんが、わたしの顔をのぞき込んでいることに、気づいた。

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