BABY BLUE ㊤【完】




「な……何?」



ふと、大ちゃんの視線を感じて、身構えると。



「相変わらず、色気のない格好」



そう言う大ちゃんの方は、サラサラな髪をかき上げながら、男のくせに、くすりと色っぽく笑った。



「……いいの」



一応、大ちゃんに失恋する前は、かまってたんだけどね。



自分らしさを失わない程度に、髪にも服にも気を遣ってるつもりだった。



今も昔も、想子しか目に入らない大ちゃんには、全く関係ない話だったというだけで……。



と。



「そういえば、あいつ。仲林さ」



想子の部屋のドアに、手をかけようとしたところで。



何か思いついたついたようにふり返る、大ちゃん。

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