BABY BLUE ㊤【完】




…………。



そうだね。



ある意味、音楽に限ってのファンなのかもしれない。



だって、他の面は、あまりにも……。



と。



「ねえ、相原さん」



前の席の子が、まだ先生が来ないのを確かめて、話しかけてきた。



ふだんは、ほとんど、話をすることもない子。



「何?」



聞く前から、調子で話題がわかるけど。



「相原さんの双子の……想子ちゃん、だっけ?上北沢先輩と別れて、一ノ瀬くんとって、本当?」



「そうみたいだよ」



「そうなんだ?上北沢先輩とは、幼なじみだったんでしょ?気まずくなっちゃって、大変だよね」



「…………」



里沙とは、全然違う。



わたしを気遣うような表情は、見せかけだけで。



単なる好奇心で、情報を引き出したがっているのが、一目瞭然。

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