BABY BLUE ㊤【完】




「昨日、ちゃんと俺と想子で話した。だから、想子のことは、もう責めるなよ」



「…………」



大ちゃんに、そう言われてしまったら。



わたしは、部外者も同然なわけだから……。



「あ、行こう。俺、本当に朝練だから」



「そっか」



携帯で時間を確認した、大ちゃんと。



駅に向かって、急いで歩き出す。



「……どうせ、長くは続かないだろうし」



「えっ?」



一人つぶやいた、大ちゃんを見上げた。



「ん?いや、べつに」



「…………?」



気を取り直して、早足で横断歩道を渡る。



わたしは、わたしで。



大ちゃんを好きだった事実を、遠い昔のことのように感じていた。

  • しおりをはさむ
  • 1402
  • 6730
/ 354ページ
このページを編集する