BABY BLUE ㊤【完】

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「上北沢先輩、来たよ。彼女連れて」



昼休み。



例のメイド姿の里沙が、パンをかじりながら、訴えてきた。



「……そっか」



正直、大ちゃんのことは、今は頭に入ってこない。



「どうしたの?夢子。疲れてない?午後は、誰かに代わってもらうとか……」



「えっ?あ、ううん!問題ないよ、大丈夫」



ぼんやりしていたわたしを心配してくれる、里沙。




…………。




多分。



里沙がずっと大切に想っていたのは、あの人。



イチノセタカシ。


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