BABY BLUE Ⅲ【完】




結局、わたしの方が我慢できなくなって。



あれから、一週間も経たないうち、貴くんに何度も電話をしてみたものの。



いつも、電源が入っていないというアナウンスが響くだけだった。



そのときは、裕太くんさえも貴くんと連絡が取れなくて、心配されていたらしいけど。



今は、わたしがかけても、単純に無視されている状態のようだ。



「こんなときなのに……」



テーブルの上に置いた、白と緑の封筒に目をやった。



貴くんも大好きな類さんのバンド、モノレールの松本公演のチケット。



ひさびさに、お母さんから電話があって。



何かと思ったら、チケットを買っておいてほしいとの注文。



想子も行きたがってるからと、わたしまでついていくことになって、3人分。

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