BABY BLUE Ⅲ【完】

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「夢子!」



ドアを開けるなり、わたしの頭を抱きかかえる、男前な里沙。



「ありがと……本当に」



忙しい合間を縫って、部屋まで泊まりにきてくれて。



「とにかく、入って。寒いから」



鞠ちゃんのときも、お世話になったばかりなのに。



里沙には、感謝してもしきれない。



「何考えてるんだろうね、貴は」



「……わからない。何が何だか、わからないの」



着いた早々、弱音を吐いてしまう。

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