BABY BLUE Ⅲ【完】

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ライブ当日。



「ここだったんだ……」



バスを降りたら、気がついた。



「ん?」



一ノ瀬くんが、軽くのぞき込んでくる。



「ほら。高校最後の夏休みに、偶然会ったでしょ?学校の中で。あのとき、お母さんを迎えにきたところなの」



「ああ……」



なつかしそうに、目を細める、一ノ瀬くん。



変な感じ。



あのときは、一ノ瀬くんと想子がつき合ってて。



わたしは、どんな気持ちでいたんだっけ……。


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