BABY BLUE Ⅲ【完】




「お茶でも飲んでようかと思ったのに、店が見当たらないね」



「そうなんだよ。あのときも、大変だったの」



もし、貴くんが見つけてくれなかったら、どうなっていただろう?



もしかしたら、S大を受験していなかったかもしれないし。



わたしの生活は、今と全く違うものになっていた気がする。



「あ。お母さんと想子も、松本駅に着いたみたい。何もないって、教えておかなくちゃ」



メールを確認して、返事を送る。



一ノ瀬くんも含めて、お茶をするという計画は、健人くんの猛反対にあい、なくなっていた。



そんなの、当たり前だ。



「結局、貴と話はしてないの?」



「……うん」



一ノ瀬くんが電話しても、居留守を使う徹底ぶり。



……少し、疲れてきた。

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