BABY BLUE Ⅲ【完】




「貴くん、見映えもいいからなあ。一ノ瀬くんを派手にした感じで」



「そうかな?」



笑って、雑誌を閉じた。



「そうだ、一ノ瀬くんといえば。夢子ちゃん、知ってる?」



「何が?」



「週末、見ちゃったんだよね。可愛い女の子と駅の方歩いてるの」



「…………」



それって。



「え?俺?」



「あ、一ノ瀬くん!ちょうどいいところに」



よいタイミングで近づいてきた一ノ瀬くんに、声を上げる、舞ちゃん。



「一ノ瀬くん、いつのまに彼女できたの?見たよ、日曜日」



「え?日曜……ああ、本多さんか」



「本多さん、こっちに来てたの?」



あのときの予感、当たったみたい。

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