BABY BLUE Ⅲ【完】




「そのうち、お父さんとお母さんに、あいさつにも来てくれるんでしょ?」



「そうだね。いつになるかは、わからないけど」



でも、もう不安になったりしない。



心配することなんか、何もないから。



「早く、みんなに言いたいなあ。キャントラの貴くんは、夢ちゃんと結婚するんですーって」



「それは、だめだよ」



マネージャーから、固く止められてるらしいし。



わたしも、一通りのことが済むまでは、下手に騒がれたくない。



「うふふ。日本中の女の子が、うらやましがっちゃうだろうね。夢ちゃんのこと」



「だったら、想子も同じでしょ?」



いつも、そんなことばっかり言ってるんだから。



「だから、違うんだってば。貴くんは、特別なの」



「はい、はい」



肩をすくめて、空になっていたカップをシンクに運ぶ。

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