世界はほんの少しの闇と溢れるばかりの愛で満ちている【完】

chapter one /Ⅶ 思いあがりと不可抗力と








なんとか、無事に体育祭を終えて。



「これ、お願いします」



わたしは、例の立て看板を回収場所に運んだところだった。



「…………」



「どうかしました?」



「あ、いえ……!すみません、お願いします」



保科くんが絵を仕上げてくれたのに、処分されてしまうのが、名残惜しかったから。



でも、持って帰るわけにいかないし、どうしようもない。



…………。



保科くんは。



あれから、目も合わせてくれなくなった。



そんなの、当たり前。



それだけのことを、わたしがしてしまったんだから。

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