世界はほんの少しの闇と溢れるばかりの愛で満ちている【完】

chapter one /Ⅱ 同じ世界を







「噂になってたよ、瞳子ちゃん」



帰宅してすぐに、わたしの部屋に入ってきた、綾乃ちゃん。



航生くんと待ち合わせをしてた綾乃ちゃんと、帰りは別々だったから。



「噂?」



綾乃ちゃんの言葉に、首を傾げると。



「あの保科くんと、仲良くなったらしいじゃない?」



「えっ?」



違うクラスの綾乃ちゃんに、保科くんの名前が知れていること。



わたしと保科くんがしゃべっていたのが、人目に触れていたこと。



それが、仲良くしているように映ったらしいこと。



さらに、そのことが噂になってるだなんて。



綾乃ちゃんの言葉のどこに驚いていいのか、わからない。

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