世界はほんの少しの闇と溢れるばかりの愛で満ちている【完】

chapter two /Ⅳ 二人の温度









「じゃあ、行ってきます。綾乃、瞳子ちゃん、留守番お願いね」



「おみやげ、買ってくるからな」



長かったような、短かったような。



そんな気持ちで迎えた、おじさんとおばさんが旅行に出発する、当日。



「ふふ。行ってらっしゃい。新婚気分、味わってきてね」



「行ってらっしゃい。気をつけて」



玄関先まで出て、うれしそうな二人を見送ったあと。



「さて、と。出かける準備しようっと」



軽くのびをして、中に戻っていく、綾乃ちゃん。



「あ……そう、だね」



それを見て、わたしも綾乃ちゃんに続いた。



…………。



予定どおり。



航生くんと、泊まりにいくんだよね。

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