世界はほんの少しの闇と溢れるばかりの愛で満ちている【完】

chapter two /Ⅶ 無力な自分







「じゃあ、熱があるところ、ごめんなさい。行ってくるわね、瞳子ちゃん。」



「ほしいものあったら、わたしの携帯でいいから、連絡してね」



出かけ際、わたしの部屋に顔を出してくれた、おばさんと綾乃ちゃんに。



「いえ、気をつけて……綾乃ちゃんも、ありがとう」



ベッドの中から、軽く起き上がって、返事した。



今日は、おじさんの方のおじいさんの法事の日。



血のつながりはないとはいえ、子供同然に育ててもらっている、わたしも出席するはずだったんだけど。



あのライブの翌日から、熱が下がらなくて、留守番することになった、わたし。



…………。



保科くんに、言われたとおりだ。



結局、いろんな人に迷惑をかけてる。

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