世界はほんの少しの闇と溢れるばかりの愛で満ちている【完】

chapter two /Ⅷ 悪夢の結末









「…………」



教室の黒板に書かれた、今日の日付に目をやって、息をついた。



明日は、わたしのお父さんとお母さんの七回目の命日。



ちょうど、学校が休みの土曜日に当たるのは、ひさしぶり。



……結城くんにも、一緒に立ち寄ってもらいたいと思っていたっけ。



結局、その願いはかなえられないけど。



それどころか、顔もまともに見られなくなっちゃったけど。



それでも、わたしの結城くんへの気持ちは消えない。



きっと、わたしは……。



「野呂さん」



「は……はい?」



不意に耳に入った、保科くんの声に、振り向いた。

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