世界はほんの少しの闇と溢れるばかりの愛で満ちている【完】

chapter two /Ⅹ 無題









「…………」



白い天井。



かすかに、薬品の匂い。



「瞳子ちゃん……!」



目を開くと、そこには。



わたしの手を握る、綺麗で優しそうな、四十代くらいの女性と。



なぜか、気まずそうな表情をした、制服姿の可愛い女の子。



なんとなく、顔の雰囲気が似てる。



親子なのかな。



ぼんやりと、そんなことを考えた。



0
  • しおりをはさむ
  • 621
  • 6733
/ 841ページ
このページを編集する