ZERO-黒き羽を身に纏う死神-【完】

16.現実

革命のための仲間は、簡単に崩れ解散となった。

その後、莉紗ちゃんたち3人は、アキちゃんの友達のとこに戻って行った。

解散してから1週間が経った頃。

俺とスカイは…というと、雪が降り注ぐ中、お互い無言のまま寒空の下歩いていた。

夜道、息が白い中、執行者の姿を見つけては警戒し、息を潜めている。

「死神様、あいつら全然減らないね。」

俺の隣にいるスカイが、小声でそう言った。
その言葉に俺は頷くと、

「違反者の件もあるし、俺の顔、割れてるからね。」

そう言ったんだ。

冬の風は冷たくて、俺の長い髪とマフラーがなびく。

手が悴み、手袋の意味は成していない。

「あいつら邪魔なんだけど。寝る場所、探せないじゃんかぁ。」

スカイは頬を膨らませ、執行者の後ろ姿を睨みつける。

執行者も、俺らと同様に辺りを警戒していた。

俺らを見失わないように、じっと怖い顔して警戒して。
後ろ姿から、そんな顔まで想像がつく。

そんなことを思っていたら、誰かに見られてるような、そんな気さえしてきた。

執行者はこちらに気づいてないというのに、あいつらに見られてるような……。

俺は、バッと後ろを振り返る。
けれど、当然そこには誰もいない。

確かに、後ろから誰かの気配を感じた。
今、確かに誰かいた。

「死神様?どしたの?」

隣で、スカイが俺に聞く。

「…いや、なんでもないよ。」

俺はそう言ったけど、頭では異常なほどに後ろを警戒していたんだ。

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