ZERO-黒き羽を身に纏う死神-【完】

4.密室

コツコツコツ…

ん…足音がする。

スカイ帰ってきたのか。

俺は、傷だらけの身体を起こし、痛みに顔を歪めながらドアに近づいた。

そして、ドアノブに手を伸ばす。

ガチャ、

「スカイ、思ったより早かっ…⁈」

俺は、言葉を失った。

目の前にいたのはスカイではなく、見知らぬ人。

それも、1人ではなく3人。

「ちょっと来てもらおうか。抵抗すれば、今すぐ殺す。いいな?」

黒ずくめ3人が俺にそう言うと、ニヤリと笑った……そんな気がした。

「…君たち、誰?誰の許可を得て、ここに居る?」

俺の問いに、黒ずくめは答えない。

「抵抗すれば殺す?なら抵抗しない。けど、1つだけ答えて?俺をどこに連れて行く気?」

「ついて来ればわかる。質問は以上か?」

「…いや、まだいくつか聞きたいことあるんだけど。俺をどうするの?もしかして、スカイを倒そうとか考えてる?もしそうなら、やめたほうがいいよ。君たち、一瞬にして殺されるから。」

俺の言葉に、黒ずくめの1人が俺を思いっきり殴った。

そのため、身体中がズキズキ痛みを増して、倒れた身体を起こそうとする俺。

けど、黒ずくめ2人に身体を押さえつけられ、俺は身動きできなくなった。

もう1人の黒ずくめは、小さく笑う。

「スカイに我々が殺されるだと?それも、一瞬で?ははは。笑わせてくれる。」

こいつ、スカイの強さを知らないんだね。
後悔しても知らないよ?

俺も、黒ずくめと同じく小さく笑った。

すると、俺の身体を床に押さえつけていた1人の黒ずくめが、俺の首にスタンガンを当てた。





こんな傷だらけの身体じゃ、抵抗すらできないのか…。
この世界では、自分の身は自分で守らなきゃいけないのに……。

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