ZERO-黒き羽を身に纏う死神-【完】

5.心臓

「死神様〜?しーにーがーみーさーまー!死神様聞こえたら返事してー!」

遠くで、スカイの声がする。

「…スカイ、俺は、此処、に居る。」

俺はうっすらと積もってる雪の上に倒れた。

「死神様〜?」

スカイ、俺は此処に居るよ。
もう、歩けそうにないや。

スカイ、早く、俺を見つけて…。
このままじゃ、死んでしまうから…。

「死神様〜?おーい。」

スカイの声が、どんどん遠くなっていく気がした。

俺は、声のする方へ手を伸ばすけど、気づいてもらえるはずもない。

寒いよ、痛いよ、寂しいよ…。

ズキズキと痛む身体はどんどん冷え込み、体温が奪われていく。

「…スカイ、気づいて……。」

俺は、冷え切った身体をゆっくりと起こし、立ち上がろうとしたけど倒れた。

「…寒い。」

あ、そーいえば、拳銃奪ってきたんだっけ。

引き金を引けば、銃声でスカイに居場所を伝えれるかな。俺は、空に向かって引き金を引いた。

バンッ‼︎

静寂に包まれた不気味な森に、銃声だけが響き渡った。

これでよし。

スカイ、早く、来て。

俺は力尽きて、目を閉じたんだ。

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