虚上の迷宮

1章 そこは罪人の迷宮


◆◆◆◆◆


ふっ、と途切れた意識の中で、私はある夢を見ました。

真っ暗闇の中、たった一人立ち尽くすフリードリヒ。

ぎゅっと握られた大きな拳。

そこにあったのは、複雑な紋様の、黒の刻印でした。

その夢は現実よりも現実らしく、

これは夢ではなかったのだと思えるほどでした。

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