君だけのデビル【完】

悪魔の素顔 /その悪魔、危険につき。





「ナナのケーキよこせよ!おれが食う」




「やだぁ!」




「ナナの人形よこせよ!おれがこわす」




「やだぁ!」





「ナナ、ぶす」




「!!、やだぁ!」






何故か。


とんでもない記憶を思い出す。


忘れたくて忘れたくて仕方のない昔の記憶。



大っきらいな、ある男の子と過ごした、最悪な記憶。





これは事後……じゃなく事故でしょうか。


突然の出来事に、頭の中真っ白。お先真っ暗なんですが。




唇に触れる柔らかな感触に、目の前の女の子にキスでもされているんじゃないかって錯覚に陥ってしまう。




正直、噛みつかれたというよりも、食べられたという方が正しいかも知れない。





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