君だけのデビル2

不良の事情 /不良くんと、席替えにつき。









「うわー、焼けたねー」


「夏、海ばっか行ってたんだもーん。日焼け止めマジ意味なしー」


夏休みが明けて、今日から学校が始まった。

いつもよりほんの少し早く学校に来たあたしは机で突っ伏しながら、自分の手の甲を見つめていた。

焼けてない……、まあ、そりゃあそうだ。

夏休みこれといって出掛けなかったし……、焼けてるわけがない。



久しぶりに友人たちに顔を合わせながら、「おはよー」と気の抜けた返事をすれば、「何?夏バテー?」なんて笑われる。


違う、夏バテじゃないし…多分。


教室内で交わされる、クラスメイトの夏の思い出話をぼんやり耳に通しながら、あたしはハァ、と息を吐いた。

夏は随分堕落した生活送ってたなあ……と、思い返して少し後悔する。

いつもは気にしないけど、周りの夏の思い出を聞いていると、だらだら過ごしていたのは勿体なかったなと。

悠歩に言われた通り、あたしは青春時代を泥の中に捨てているのかも知れない。



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