文庫版鈴蘭学園物語~special episode~

鈴蘭学園物語②夏休み編 /夜明けのフィナーレ






「もう!マコ姉のバカ!今までどこに居たのよ!?すっごく心配したんだからねっ!!」



鷹の皆を先に出して、赤鬼達と軽く話して。

そうして最後にCLUB『NigHtMarE』を出て、開口一番に風子からのお叱りを受けた俺。


三つ編みがキュートな妹分の、鬼のような形相に思わず平謝り。

ついさっきクラブ内で再会した時もこんな感じで怒られそうになったんだけど。
美里救出が第一だったから話は後でっつって一旦待ってもらったんだよね。


や、ホントごめん。

【鈴蘭】に行くって事、てっきり話したつもりだったからさ。ホントごめん。
まさか行方不明って事になってるだなんて、思ってもみなかったからさ。




「もう!もうっ!マコ姉のバカバカ!本当に…本当に心配したんだからーっ!!」



そう言って、怒りながらわんわん泣き出してしまった風子に今度はあたふた。


周りにいる鷹のメンバー達に笑われながら、可愛い可愛い妹分をよしよしとあやしつつ。

俺たちは一路、チームの溜まり場である街外れの倉庫へと歩みを進めたのだった。















AM 3:41




「いってぇ!お前もうちょっと優しくしろよな!染みんだろ!」


「そしたらコイツ勢いあまって自分から壁に突っ込んで頭打ってやんの、ばっかでー。」


「誰か消毒液余ってなーい?足りないんだけどー。」



街外れにある廃れた倉庫街。

その中の一棟の倉庫内で、約五十人近くの鷹の主力メンバー達が各々傷の手当てをしていた。


実際鷹のメンバーは非戦闘員も含め、もちっといるんだけど。

今夜の目的は赤鬼からの俺の奪還って事だったから、精鋭メンバーだけを集めたんだそうだ。


や、ホントもう。
何て言ったらいいか。
俺なんかの為にありがとな。
ぺこり。




「あっお帰りなさいマコトさん、ご無事で何よりです。」


「お帰りなさーい、心配したッスよマシでー。」


「おーうただいまー、心配掛けてごめんなー。」



外で電話をかけていた俺は通話を終えると、そんな鷹の溜まり場に久しぶりに足を踏み入れたのだった。

道すがら声を掛けられ、改めて『おかえり』と言われる事のこそばゆさ。
それに思わず笑みが零れる。


ちなみに電話は師匠ん家に。

案の定千代子さんに心配されてました、二人とも無事だって伝えました。
あと少しで警察に通報するとこだったって言われて焦りました。



や、ホントもう。
みんなに心配掛けちゃったな俺。

反省してますゴメンナサイ。
もうしません、多分。
ぺこりぺこり。

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