文庫版鈴蘭学園物語~special episode~

黒崎 誠 /俺の…秘密?





時刻は十時近く。

黒ベンツをブイブイ飛ばし、三鷹さんの高級マンションに無事到着。


運転手さんとは下でバイバイして、ホテル並みに広い一階のロビーを横切りエレベーターに。

三鷹さん専用のカードキーで一気に最上階へと上昇。
ポーンという音と共に扉が開けばそこはもう三鷹さんの家。


玄関とは思えないエントランスホールが俺たちを出迎えた。

…いつ見ても広っ。




「何してんだマコ、さっさと入れ。」


「あ〜い。」



おっじゃましまーす。













パチパチと油の弾ける音。

食欲のそそる匂いが鼻を刺激する。


そわそわうろうろ。

めちゃ広いリビングにある、めちゃ広いシステムキッチン。
そこでただ今、晩飯の支度の真っ最中です。




「うわあ、美味しそー。」


「あんま顔近づけんなマコ、油跳ねて火傷すんぞ。」



そう、三鷹さんが。

久しぶりに会ったから、手料理をご馳走してくれるってさ。ラッキー。


カラスの行水並み短いお風呂を済ませた三鷹さんは、すでにスーツから部屋着にチェンジ。


Tシャツに下はスウェット。
黒のエプロン付けて、菜箸片手にお料理中。

うん、めちゃ格好いい。
三鷹さんが料理してんの見てるだけで楽しい。
その姿がすでにごちそうです。


しかし十代の身体は正直。
肉が焼ける匂いに腹の虫が暴れ出す。




「熱っ。」


「バカ、横から摘むな。大人しくしてろ。」



だって、めっちゃ美味しそうだったんだもん。
唐揚げ、揚げたてをゴチです。

あ、炊飯器が湯気を出してる。
もうすぐ白米も炊けるっぽい。




「お前も先に風呂入って来い、上がったらすぐ飯だ。」



はーい。

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