Invincible~虎に翼~【完】

5 逢いたい理由 /1





コンコン、ドアのノックオンが響いた。


いつもよりも静かに回されたドアノブ、ゆっくり開く扉。


そこへ足を踏み入れた男は、



「おはようございます、大虎さん。今日も一日よろしくお願いします」



恭しくお辞儀をしたと思うと、ジロリと視線をよこした大虎へ顔を上げ、それはもうこれ以上楽しい事は無いというくらいニヤニヤした顔をする。



「ライト。朝から気持ち悪ぃ」



はぁ、ため息と共に呟くと、それでも大虎はよろしく頼むと付け加えた。


途端ドアの前にいたライトは、大虎のデスクへ背中を見せる形で置かれたソファに飛び乗ると、その背もたれに腕を載せそこへ顎を載せる。



「視線がうぜぇ」



呟いた大虎にライトは満面の笑みを見せた。


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