Invincible~虎に翼~【完】

1 日課 /3





外はすでに暗くなり、大虎はついさっき、運ばれてきた夕飯を食べた。


薄暗くなり室内に明かりが灯ると同時に、このガラス張りはスモークガラスへと変化する。


日中は反射して見えない仕様の室内も、夜になり明かりがつけば中の様子は丸わかりだ。


健全な事業だけを行うわけではないこの組織だ。


流石に中がまる見えはありえない所。


デスクに向かい一仕事を終えグッと体をそらせる。


それからおもむろに後ろのガラスを振り返り、



「チッ!!」



大虎は盛大な舌打ちをした。


そうか、もう夜か。


あまりに集中していて気がつかなかった。


これじゃあ外も見えねぇだろ、……ったく。


掛けていたメガネをはずし、目頭に手を当てた。

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