Invincible~虎に翼~【完】

5 逢いたい理由 /4



「自惚れるんじゃなくて……」


「……?」


「ちゃんと自覚してください」



心羽はすっと息を吸い込むと、一気にそう言った。



「……自覚?」



その言葉の意味を理解しつつ、しかし信じられないという表情で僅かに目を見開き首をかしげた大虎へ。


心羽は、大虎が自分にするように瞳の奥を覗き込んだ。



「私、大虎さんの事が好きです」


「っ!」


「大虎さんのその奥まで覗き込む様な視線とか、私が自分でも嫌いだと思ってる部分とか、気にして気をつけてる事も全部受け止めてくれる大きさとか、私が淹れたコーヒーを美味しそうに飲んでくれる、事、とか、沢山笑って、くれる事……とか」



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