Invincible~虎に翼~【完】

6 ボスですが何か? /2





心羽は待ち合わせの場所、駅前の広場にある時計の柱付近で足を止めた。


ちらりとそれを見上げて時間を確認した直後、隣に立ち止った影に慌てて振り返った。



「待たせてすまない」


「うわっ、た、大虎さん」


「……うん?何をそんなに驚いてるんだ?」



僅かに首をかしげる仕草もカッコイイ。


それに加えてパーソナルスペースを簡単に飛び越えて真横に立った大虎は目元を緩めて微笑んだ。


ほんのり頬をピンクに染めた心羽が可愛くて仕方がない。


ついその頭に手を伸ばそうとしてかろうじて思いとどまると、スーツのパンツのポケットにねじ込んだ。


心羽は頭を撫でられるのをとても恥ずかしがる。2人の時まで我慢するか。


大虎はそんな自分に苦笑した。

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