Invincible~虎に翼~【完】

「ククッ、そんなに思い切り否定されると傷つく」


「だ、だって、急にそんな事言ってすぐからかう!しかも全然傷ついた感じじゃないです」


「案外本気なんだが、」


「っ!?」


「しょうがねぇ、今はこれで我慢するか」



人が行き交う道の真ん中、顔を赤くして口をパクパクさせる心羽に、大虎は目元を緩めるとあいた手で心羽の手を掴んだ。


心羽は手を引いて歩きだした大虎の背中を見上げ、赤い顔を俯かせた。


それから繋がった手を見て笑みをこぼし、遅れた距離を追いつくように小走りすると大虎を見上げて微笑んだ。



「そんな可愛い顔してたらキスされても文句言えねぇな?」



にやりと笑いかすめるように心羽のおでこにキスをする。

心羽はドキリと胸を鳴らし、大虎さんって肉食だ、心の中でそう呟いた。


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