Invincible~虎に翼~【完】

7 交換条件 /3





翌朝、心羽はむくりと上半身を起き上らせ、ぼーっとした頭で部屋の中を見回した。


……そう言えば、大虎さんの部屋だった。


昨晩の事を思い出し、顔が赤くなる。


シーツの中、膝を抱えて顔をうずめるようにすれば、伸びてきた腕が肩を掴み後ろに倒した。



「もう少し寝かせろ」



ぼそりと耳元で呟かれた声は少し掠れている。


体に絡まる腕と足に身動きが取れず、コレじゃあ抱き枕と同じだと思うとくすりと笑ってしまった。



「ん……?」


「ううん、」


「……重たいか?」


「……少し」



仰向けの体が大虎の方へと向けられて、それからぎゅっと抱きこむようにされた。



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