Invincible~虎に翼~【完】

8 狭間の存在 /1





ライトはエレベーターの壁に寄り掛かり、腕を組んだ。


チン、小さな音がして開いた扉をじっと見る。それからもう扉が閉まろうかという間合いで寄り掛かった体を起こすと足を踏み出した。



「あ、ライトさん!ウチのヤツが世話んなりました!」



ライトが医務室に入ったのが見えた直後、90度以上に腰を折ったのは、組織の下にあり面倒を見ている(といってもこういう時だけなのだが)暴走族“黒虎”のナンバー2。


世話したのは矢部だ。自分じゃない。


ライトはいいからというように手をシッシと降り、自分は矢部が普段座る椅子へと腰掛けた。



「で?最近、なんだっつーの」



ライトは胸元から煙草を取りだすと口に咥え、ジッポで火をつけた。


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