Invincible~虎に翼~【完】

9 脅かす影と護る光 /3




部屋の鍵はかかっている。震える手を何とか抑え込み漸く鍵穴に差し込んだ。


部屋の中は真っ暗で、電気を付ける前に急いでカーテンを閉めた。


ふと気がついて持ったままのスマホに視線を落とす。


もしかして、まだ繋がってる?


ゆっくり持ち上げると耳に近付けた。



『ココ?落ち着いた?』



背筋が、凍った。


動揺し視線を泳がせ、立っていられなくなり座りこんだ。



「なん……で」


『ん?なんでって?そんなの、やっぱりココがいいなぁって思って?』


「っ、」


『ね、ココもそう思うでしょ?俺の所に戻りたいって』


「……っ、」


『ほら、ちゃんと言ってごらん?戻りたいって。そしたら俺、ココを迎えに行くからさ』


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